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高森明勅
2015.4.22 02:12

自民党、大丈夫?

4月17日の自民党のNHKとテレビ朝日からの「事情聴取」。

1時間弱の時間の殆どはテレ朝の報道ステーションに
当てられたよ
うだ。

「菅官房長官に謝罪せよ」という趣旨の発言まで飛び出した。

結局は、報道ステーションへのバッシングという、
一般には降板させられる古賀茂明氏の被害妄想と思われた
放送事故”的発言の信憑性を、政権与党の自民党が、
自ら「
正しかった」と証明して見せたような一幕。

更に驚いたことに、4月1日の参議院予算委員会での質疑で、
社民党の福島瑞穂副党首が、政府が法案化を進めている安保法制を
「戦争法案」
と述べたことに対し、自民党が17日、
本人に「戦争関連法案」
と議事録を修正するよう要求している、
という。

馬鹿か? 

政府の法案をどう評価するかは、
言う迄もなく政党や政治家の考え方次第。

それが明確な事実誤認や名誉毀損、
人権侵害などに当たらなければ、
国会での発言について、
他者から修正を求められる理由などないし、
それを求める権利も誰にもない。

余りにも自明過ぎる話。

その政党や政治家の評価の仕方を見て、
国民が判断すれば良いだけのこと。

まして、与党が気に食わないから議事録から削除しろ、
なんて言語道断。

これは自民党の驕りか、劣化か、それとも元々の体質か。

って前にも言ったような…。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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